芝橋さんは、大規模農場と個人経営の農場の経験を踏まえ、現在日本の農業には問題があると実感し、試行錯誤の末に不耕起栽培に辿り着きました。
個人規模の農場は、大企業が運営する農場に効率や価格面で勝つことが難しい現状があります。農業従事者の高齢化や個人が就農する難易度の高まりを改善する答えとして、金銭的・人的コストをできる限り0にすることを掲げています。農薬にお金を使わないことはもちろん、植物の性質を活かして工作や草取りにかかる時間を減らし、金銭的・人的リソースを品質の向上や検証に充てる時間を確保できる農業を実践しています。
芝橋さんの農場は、東西に長く走る吉野川のほど近くにあります。現在の吉野川はかつて農場の位置を走っており、また数十年前まで氾濫を繰り返していたため、手をつけずとも文明成立期の灌漑農業のように、川が運んできた養分を含んだ土壌が出来上がっています。
また、東西に開けているため日光が当たりやすく、天然の圃場として国内でも有数の日照時間を誇っています。
環境再生型農業では、この土壌の性質を生かしつつ、植物同士の相性をもとに作付けすることで草取りの手間を最小限に抑えています。
環境再生型農業の名前の通り、施肥も農薬も使用しないため、土への負担が少なく、長く生産を続けられます。また、コストも最低限に抑えているため、新規参入へのモデルケースにもなっています。
あらゆるコストをカットすることで農業従事の持続性や利益率の向上を目指す芝橋さんは、5年以上かけた試行錯誤の末、農薬や機械を使わないことで基本的な生産コストを下げる手法に辿り着きました。
芝橋さんが独立した当初、まだ不耕起栽培という概念は広がっていなかったため、手探りの状態で比較検証を行うことからスタートしました。現在では環境再生型農業「リジェネラティブ栽培」が成立しています。
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